自分の好きな時間に出勤でき、所定の労働時間さえ満たしていればいつ退社しても構わないフレックスタイム制度。プライベートを充実させやすく、家事や育児との両立もしやすいため人気だ。最近では多くの企業で導入されており、転職検討者の企業選びの基準となることもある。しかし、職種や業種によってはフレックスタイムが導入しにくいようなものもあるのだ。

そもそもフレックスタイムを導入する企業にとってのメリットとは、柔軟な労働時間で働いてもらったほうが労働者のパフォーマンスが上がることだ。

そのため、デザイナーや映像関係などクリエイティブ関連の仕事やエンジニアやプログラマーなどIT業界の仕事は導入されている企業が多い。一方で、鉄道、運輸など時間がきっちりと決められていること自体が企業のイメージを構築しているような場合、フレックスタイム制度は導入されにくいのが現状だ。

また、フレックスタイムを導入している企業であっても部署によってはフレックスを使ってはいけないという独自のルールがあるところもある。たとえばメーカーであれば製品の研究開発関係の部署ならフレックス制度が使えるが、コールセンターなどカスタマーサポート関連の部署では使えないという場合も多い。

このように業界や職種によって、制度が使えるか使えないか違ってくることが多いので、転職先選びの際はフレックス制度の有無だけでなく自分の希望する職種でこの制度が実際使われているか確認しよう。